KIDSとは (NPO KIDS)

はじめに


2007年 3月

特定非営利活動法人KIDS

代表 山本 美樹夫

 KIDSは、1991年11月に当時来日していた米国人リード・メジャースより活動コンセプトの提唱を受け、翌1992年2月に発足しました。知的発達の遅れがある子ども達を受け入れる施設に、回りに住む市民ボランティアがいないことに気付いたリードは「日本の社会は閉鎖的である。もっと楽しくオープンな社会を築く必要がある」と忠告しました。以来「Knowing Is Doing Something: やってみれば、わかる」を合い言葉に、「子どもたちへの継続的社会教育の奨励」、「市民一人一人への社会貢献意識の高揚」、「国籍、企業、老若男女、そして障害の有無を超えた共存社会の提案」を基本方針に活動を継続し、今年で16年目を迎えます。現在では年間6つのプロジェクトを行い、8つの施設で毎月、訪問活動を展開しております。年間の活動参加者も延べ3千名に達し、これまでの15年間で約5万人を超える多くの子どもたちとボランティアの方々に活動に参加いただいております。

 2006年を活動面から振り返りますと、15回目を迎えた「KIDSプロジェクト」では、スローガン“楽しい輪・みんなの輪・笑顔の輪(Everyday Shiny Smiles!」”のもと、障害をもった子どもたちとボランティアの継続的交流のきっかけ作りを目指し、新たな多くの子どもたちとボランティアに出会いの場を提供しました。「定期施設訪問」では、8施設の内6施設での安定した継続活動の一方で、2つの定期訪問先については活動が不定期化しています。子どもたちとボランティアとの継続的な活動の定着に向けて、リーダーの育成、各種プロジェクトとの連携強化、企業とのコラボレーションによる活性化が急務となっています。8回目を迎えた「サマースクール」では、大自然の中でのキャンプ・共同生活を通じて、子どもたち同士が障害の有無を超えて交流し、子どもたちの社会性・自主性・協調性を育みました。4回目実施となる「体験旅行」では、子どもたちは親元から離れて宿泊旅行体験をし、精神的な自立の第一歩を踏み出しています。6回目となる「KIDS-GEインターナショナル・プロジェクト」では、今年も3ヶ月間の英語特訓を受けた児童養護施設の高校生が、米国オーランドの難病児短期滞在施設に赴き、難病児の朝食のお世話や日本文化紹介など奉仕活動を通して、思いやりの心の習得 日本文化の再認識、アメリカ文化の体験をしました。4回目となる「フェローシッププログラム(サマーインターン)」は、ブルームバーグ、セールスフォースドットコム、モルガンスタンレー、およびソニーの4企業にご参加いただき、子どもたちの就業体験の場が広がりました。学校生活やアルバイトでは経験できない、職務責任の重さや厳しさを体験し、働くことの意味を考えることが出来ました。

 2006年は「身近さ」を活動方針として取り組んでまいりました。15年目を向えて子ども達とボランティアの近さ、ボランティアとKIDS運営側の近さ、企業とNPOの近さ、それぞれの身近さをもう一度重視した活動を心がけることで、より心の通じ合う活動を目指しました。6月には理事合宿を行い、「身近さ」を念頭におきながらKIDSの今後のあり方、会員組織のあり方、認定NPO取得に関する考え方、そしてさまざまは課題を議論しました。その中から取り上げ・開始した活動が「きっずふぉーらむ」であり、KIDSに関する活動の紹介などを毎月メルマガで提供しております。

また2007年度は、これまでの活動を継続しつつ、新たなプロジェクトにも挑戦いたします。「KIDS No.1プロジェクト」と題し、子ども達を何かの世界一にするための機会を提供します。世界一を目指し・実現することで、極めて大きな自信・自律につながるものと考えており、今後継続的にテーマを企画・実施してまいります。本年度は燃料電池車をオリジナルで設計・製作し、国内大会へ参戦する予定です。子ども達を中心としたアイディアを組み込みながら、ボランティアと一緒に夢の実現に着手します。

KIDSは常に子どもたちの視点、ボランティアの視点、我々を支えてくださるコミュニティーの視点に立ち、分かりやすく、楽しく、優しい気持ちを育む活動を通じて、一歩一歩子どもを取り巻く社会を変革していきたいと思います。今後とも引き続きKIDSの活動にご支援・ご協力を頂きますよう、よろしくお願い申し上げます。

以上